婚約指輪のグレードはどれがいいの? (後編)

※12/12のコラムの続きで、婚約指輪に使用するダイヤモンドのグレードのお話です

③Clarity (クラリティ)とは透明度というか、中にどれだけど傷があるか
ということです

ダイヤモンドはもともと、何億年も前には植物でしたが、地層の中で炭化して石炭になり、それに更に圧力がかかって透明化したものです
所々にその石炭の名残が黒い点状になって残っていたりしますし、結晶化する時に僅かに面が歪んで見えたりもします
あまり傷が大きいと、研磨の時にその部分を避けるのですが、小さいものですと色やその部分を残すことで採れる割合を考えて、そのままカットしてしまったりもします

婚約指輪に使用されるのは上から順に、
FL (フローレス)※10倍に拡大して傷が認められないもの
VVS1 (ベリーベリースライトリー わずかな傷がある)
※大抵は顕微鏡で確認します
VVS2 (VVS1よりちょっとだけ傷が多い)
VS1 (ベリースライトリー 少しだけ傷あり)
VS2 (VS1よりちょっとだけ傷が多い)
SI1 (スライトリーインクルーデッド わずかに内包物あり)
位でしょうか

これより下のクラスは;
Si2 (SI1より傷が多い)
I1 (インクルーデッド 傷が肉眼で分かることもある)

となり、傷や内包物があるとカットが綺麗でも、その部分の反射がずれて綺麗に光らないとされています

指輪に使用されるのは、やはりSI1よりは上で、できればVSクラス以上のものが望ましいとされています SIクラスでも指輪の枠で隠れたり、気にならないところにある傷なら、十分使えると思います

Iクラス以下のもの(I1、I2、I3などもペンダントやイヤリングになることも多いです

④CARAT(カラット)は重さのことです
1カラットは約0.2gですのでそれほど重いものではありません

大きなダイヤモンドはそれだけで貴重で、高価です

ですが、内包物が多かったり、カットがいい加減だったり、色が黄色かったり茶色かったりするものは、人生の一大イベントである婚約として女性に渡すのは考えてしまいますよね

女性の方もこれから一緒に生きていくのに、無理をされても嬉しくはありません

予算は自分の生活とバランスを取って、指輪の4Cもバランスを取って
自信を持ってプロポーズしましょう!

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