5月の誕生石 エメラルドの神秘

緑の宝石の代表と言ってもいいエメラルドは、5月の誕生石の一つです
ルビーやサファイアと並んで、三大貴石にも数えられ、鮮やかなグリーンの宝石です

エメラルドの有名な産地はざっくり言うとコロンビアとザンビアでしょう
ブラジル、パキスタン、アフガニスタンなどでも産出されていますが、量・質ともに
コロンビアとザンビアが、トップクラスと言えます

カラーストーンは大抵そうですが、内包物や微量元素の組成分析によって、産地を特定する事がほぼ可能となっています
生成過程が違うのですね

エメラルドは中でも特別な方法が用いられています

実はエメラルドには完全に傷のないものは、まず存在しません

傷というより「内包物」と呼ぶのですが、エメラルドが出来るまでの過程で
緑柱石の一種が、地下深くの「水」と「熱」、そして「地球の激しい活動」によって
結晶化しています

ゆっくりじっくりと圧力によって結晶化するのではなく、いわば攪拌されるわけですから内部にいろいろなものが入り込み、残っていきます
それをエメラルドのフラクチャーと呼びます

さて、その残っているフラクチャーですが羽毛状のものが広がっていたり、
液体、気体、別の固体(岩塩や黄鉄鉱)が、中に認められたりして、まるで庭園のように
みえる事さえあります

しかし、やはり宝石としては傷のないものが美しく高価とされるために
そのフラクチャーを目立たなくするように様々な工夫がされています

多いものは内部の亀裂(インクルージョン)にシダーウッドオイルやエポキシ系樹脂・
天然樹脂を浸透させ、透明度と輝きを向上させる、古代からの伝統的な処理です

市場流通品のほとんどに施されており、エメラルドを美しく見せるため
古くはローマ時代から、エメラルドの処理として、一般的に宝石業界で認められています

価値への反映としては

ノンオイル(No Oil): 処理が全くない非常に希少なもの。価値は最も高い
微量〜中程度のオイル(Minor/Moderate): 一般的。F1~3などのランクで表記される
著しい処理(Significant): 樹脂などが多く使われ、価値が大幅に下がる

等に分けられて価値が変ります

購入時には「鑑別書」で処理内容を必ず確認してくださいね

その他エメラルドで気を付けなければいけないのは、
お手入れする時に煮沸、超音波洗浄機、スチームクリーナーは厳禁という事です
オイルが溶け出し、内部の亀裂が目立つようになってしまいます
アルコールや洗浄液も避けた方が無難でしょうね

汚れた場合は、ぬるま湯で軽く汚れを落とすか、専門の宝石店に相談してみてください

ローマ時代から愛されたエメラルドを、誕生石の指輪やネックレスとして
プレゼント・・・してもされても素敵ですね

コラム一覧へ戻る