ダイヤモンドの形と輝き

婚約指輪を選ぶ時、パートナーに贈りたい、贈られたいと思うのは、やはりダイヤの指輪が一番なのでしょう。

日本はそもそも指輪の風習がなかったのですが、明治以降キリスト教の結婚式が日本でも見られるようになり、婚約者に指輪を渡すようになったと言われています。

ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドがセッティングされたダイヤの指輪は、戦後の高度成長期にダイヤモンドの輸入が解禁となって以来、完全に定番になっています。

さて、ダイヤモンドの形ですが、基本定番はラウンドブリリアントカットです。

最も一般的な58面体で、光の反射が最大限に引き出されるように計算されたカットです。

キラキラと輝くダイヤモンドは小粒でも光を反射して指や胸元、耳などで存在を発揮します。

ですが、実は丸くないダイヤモンドもたくさん存在しています。

ラウンド以外は、ファンシーカットとひとくくりにされますが、形は様々です。

ハート・スクエア・ペアシェイプ…

これらのカットにする理由は、基本的には原石の形と内包物の位置(品質を上げるためにできるだけ黒点などは避けてカットします)そして、最大限の重さが取れるかどうかにかかっています。

ハート型のダイヤのイヤリングなどは想像しても素敵ですが、ダイヤのルースとして考えた時はハートのくぼみを作るために石を余分に削らなくてはなりません。

また、四角くカットするスクエアタイプは原石に厚みがない事が多く、ペアシェイプはラウンドでカットするにはもったいない形状をしているからでしょう。

ダイヤモンドは重さ(1カラット=約0.2g)で値段が変わるため、なるべく大きくした方が値段も価値も上がります。

大きさをキープするためと、現在ほどの技術が無かったため、ヨーロッパで王冠や錫に用いられているのは四角いものが多いようです。

スクエアタイプをヨーロピアンカットと呼んだりもします。ヨーロッパの女性たちは好んでスクエアタイプを身につけたりもするようです。

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