ルビーと王妃とフランス革命
7月14日はフランス革命の日
贅沢な王妃として知られた、マリーアントワネット妃の好きだった宝石は、ダイヤモンド・真珠・ルビーだったという説があります
さて、7月の誕生石の代表は【ルビー】です
いきなり話は逸れますが、【ルビー】と【サファイア】が、元々は同じ宝石だということはご存知ですか?
『コランダム』という組成の鉱物があるのですが、その中に〈クロム〉という金属イオンが、1%以上混ざると赤くなり、【ルビー】になります。
それ以外の色のついた『コランダム』は何色でも、全て【サファイア】と呼ばれます。特に鉄やチタンが混ざると、鮮やかな青色のよく知られた【サファイア】となります。
また、〈クロム〉が0.1%くらいしか混ざらなかった物は【ピンクサファイア】と呼ばれていて【ルビー】とは区別されています。
さて、【ルビー】はその色の通り、石言葉にも「情熱・愛情・勇気」等ポジティブな意味を持ち、古くから「宝石の女王」とも言われてきました。
また、鮮やかな赤色が生命力や愛を象徴し、魔除けや深い愛情に恵まれるパワーを与えてくれると信じられてきました。
特に深い赤色のものは、「ピジョンブラッド(鳩の血)」と呼ばれ、ルビーの中でも最高とされています。
ちなみにルビーの産地として有名なのは、ミャンマー・スリランカ・モザンビーク・タイ・ベトナム等で特にミャンマーでは「ピジョンブラッド」が産出されます。
フランス革命の断頭台に消えたマリーアントワネット妃が、贅を尽くして集めた宝石の中にも、きっと大きなルビーがあったことでしょう。
しかしその時の情熱は、王家より革命を起した人々の方がより大きかった事を歴史が証明していますね。