芸術作品のような指輪~伝統工芸「象嵌」と最新技術でつくる~
今回は伝統工芸の「象嵌(ぞうがん)」の技術と、象嵌の技術を取り入れた指輪についてご紹介。
◇「象嵌」ってなに?
「象嵌」は金属工芸や陶芸、木工芸、象牙工芸などの伝統工芸で使われる技法で、古くは飛鳥時代に日本に伝わり、江戸時代には日本刀の拵えや甲冑、鏡や根付などの装飾として用いられていました。
「象嵌」の“象”は「かたどる」、“嵌”は「はめる」という意味で、一つの素材に異質の素材を嵌め込む技法を指します。象嵌で有名なものには博物館等でも見られる螺鈿(らでん)がありますが、これは薄く削った貝殻を嵌め込む漆器などに施される装飾のひとつ。象嵌は昔から日本で馴染みのある技術だといえるでしょう。
雅-miyabi-®でお取り扱いしているブランドのひとつ〈Aroode〉では、伝統的な「象嵌」の技術と、最新技術によって、非常に強固かつ金属アレルギー対応の素材でもある“ジルコニウム”をベースとした象嵌を応用した指輪をおつくりしています。
CAD、CAM、CNCといった最新の技術でジルコニウムのリングにくぼみを彫り、調合したプラチナやゴールドから手作業でパーツを切り抜き、切削でできたくぼみの中に象嵌。鏨(たがね)を小槌で叩き、パーツを少しずつ押し込んでいく作業を行います。
細かな作業を繰り返した後に、表面をすり出し滑らかにし、ジルコニウムを結晶化させるブラック加工を施すことで、蒔絵のような鮮やかなリングに仕上がります。
高い技術を要するジルコニウム素材をベースにした「象嵌」のリングは、基本的にフルオーダーでおつくりいたしておりますが、〈Aroode〉でセミオーダー結婚指輪(マリッジリング)のひとつに象嵌でお選びいただけるデザインがあります。
【朝桜-ASAZAKURA-】
朝露を帯びて咲く清らかな桜を連想させる結婚指輪。
シンプルな甲丸ストレートラインのシルエットのリングに桜が舞う、お二人の門出に相応しいデザインです。幅違いのリングを重ねると5枚の花びらからなる桜の花が現れる部分があるのもポイントです。
発色なしのシンプルなタイプ、発色ありの彩り豊かなタイプ、ブラックのスタイリッシュなタイプや、象嵌の伝統美を感じられるタイプなど、お好みに合わせておつくりいたしますのでお気軽にご相談くださいませ。
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象嵌のデザインや金属アレルギー対応素材のチタンやジルコニウムでもおつくりできる〈Aroode〉のリングはこちらから☞[Aroode ブライダルリング一覧]
※雅-miyabi-®表参道店ではAroodeデザイナーによるフルオーダーも定期的に受付いたしております。