宝石の配置によるリングの基本デザイン ~前編~

今回は宝石の配置をメインとしたリングの基本デザインについて、当店でお取り扱いしているリングとともにご紹介させていただきます。

◆ソリテール(solitaire)
センターに宝石を1石のみ留めたリングをソリテール(フランス語)、英語ではソリティアといいます。色石を1石留めたものをソリテールと呼ぶことは間違いではありませんが、多くの場合ダイヤモンドを立爪で留めたものを差します。
婚約指輪(エンゲージリング)の王道スタイルで、サプライズプロポーズでこのタイプのデザインを選ぶ方も多くいらっしゃいます。

【SUNFLOWER-ヒマワリ-】
太陽に向かって咲くひまわりをイメージした〈COLANY〉の婚約指輪。極限まで石枠の付け根部分を絞り込み、ダイヤモンドが際立つようにつくられたデザインです。ヒマワリがモチーフということから夏に縁のあるお二人に人気が高く、よりヒマワリを連想させるイエローゴールド素材でのオーダーも人気です。

◆サイド・ストーン
脇石リングとも呼ばれ、センター石の両サイドにメレ(小粒石)があることからサイドメレと呼ばれることもあります。サイドのメレはラウンドだけではなく、バゲットやテーパー・バゲット、マーキスやペアシェイプなど様々な形状のものが使われます。
婚約指輪を選ぶ際にソリテールよりも少し華やかなものが好み、可愛らしさをプラスしたいという方に人気のタイプとなっています。

【純情可憐-じゅんじょうかれん-】(左)
センターダイヤの両脇にラウンドのメレダイヤを留めたシンプルかつ可憐なデザイン。全体的に細身のシルエットで〈雅-miyabi-®〉でも女性人気の高いデザインです。

【糸-いと-】(右)
センターダイヤの両脇に留めたメレはバゲットカットでファッションリング感覚で身に着けられるおしゃれな雰囲気のデザイン。センターダイヤの石枠とその他の部分とで地金素材を変えるコンビネーションにも対応。

◆取り巻き
センター石をよりゴージャスに見せ、またボリュームをもたせるためにセンター石を中心にメレで取り巻いたタイプのデザイン。メレはダイヤモンドの場合がほどんどで、その形状はラウンド、テーパー・バゲットが多く、様々なメレをミックスする場合もあります。またメレを円形(花形)にレイアウトしたものはクラスターセッティングと呼ばれます。
取り巻きタイプは豪華なものが多く、夕食時に着けると映えることからディナーリングと呼ばれる宝石をちりばめて華やかさを演出するリングの代表的なものといえます。

【dolce-ドルチェ-】
取り巻きのメレダイヤに直径0.7mmの小さなサイズを使用した〈ORECCHIO~Concerto collection~〉のアンティークテイストの婚約指輪。ゴージャスなデザインが多い取り巻きタイプですが、小さなミルと小さなメレと合わせることで繊細な印象に仕上げています。

今回は「ソリテール」「サイド・ストーン」「取り巻き」の宝石の配置をメインとした3つのリングの基本デザインをご紹介しましたが、どのタイプがお好みでしたでしょうか?
次回はまた違ったタイプの基本デザインをご紹介しますので引き続きご覧いただければ嬉しく思います。

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