ファッションリングとブライダルリングの違い
指輪探し・選びにご来店されるカップル様の中には、
すでにペアリングをお持ちの方やジュエリー・アクセサリーが
お好きでファッションリングを身に着けていらっしゃる方もいます。
時にはおふたりの思い出の指輪であるペアリングをそのまま結婚指輪としてというパターンをお伺いすることや、反対にファッションリングをブライダルリングとしてもいいのかどうか?というご質問をいただくこともございます。
結論から申し上げると「ファッションリングを結婚指輪にしてはいけない。」
ということはございません。
なかにはファッションリングに近いデザインのブライダルリングもあります。
ただファッションリングと結婚指輪ではリングの持つ意味合いやデザイン性/つくりにやはり違いがございます。
ではどのように違うのでしょうか?
◇ファッションリングとは・・・?
そもそもファッションリングとして展開されている指輪は、『ファッション性を重視した』シンプルから宝石がキラキラとしたゴージャスタイプまで幅広くデザインがあり、価格帯も安価から高価までさまざまです。
≪気軽に身につけられるカジュアルさ≫もポイントとなっており、
おしゃれを楽しむという目的でご自身で購入される方も多いジュエリーです。
そのためデザイン性が強くリング幅が細く華奢な雰囲気のものから
大きなモチーフがついているもの、幅が広くカッコよさや複雑な形、
そのときの流行を反映したトレンドを押さえたおしゃれなモノも特徴です。
価格も比較的リーズナブルなもの、素材もシルバーや真鍮、
ゴールド素材でも10金(純度41.6%)がよく使われています。
その分耐久性が低く、変色変形が起こりやすい可能性があります。
そしてニッケルやコバルトなど、シルバーを加工する際に混ぜられる金属は
金属アレルギーの原因となることも。
なかには純度の高い金属を使用した高価なファッションリングもありますが、
普段使いようのファッションリングには
シルバーや純度が低い金属を使用していることのほうが多い傾向です。
◆結婚指輪とは・・・?
日常的に長く着用することを想定してつくられているため、
ファッションリングと比較すると凸凹などが抑えられたシンプルで
どのような場面やコーディネートでも
身につけやすいデザインのものが一般的です。
そのためビジネスシーンだけでなく公的な場や冠婚葬祭にも
身につけることのできる“品”を備えているのも特徴的ですね。
そのことにともない素材もプラチナや純度の高い18金(純度75%)の
ゴールド素材で耐久性と質のよい金属が使用されます。
日常生活の中で起こる衝撃や水仕事などにも耐えられるよう純度が高く
耐久性や変色に強い素材なため『機能性が重視』されている指輪です。
なにより大きな違いとしてあげられるのが結婚指輪が持つ“意味合い”です。
結婚指輪は≪ふたりの永遠の愛の象徴≫≪途切れることのない愛≫
の証をしての意味を持つことです。
そして永遠に途切れることのないふたりの愛や絆の象徴として
途切れない丸い形で表現しているのが結婚指輪です。
結婚指輪には特別な想いをこめられるように
「ふたりらしさ」や少しの“自分らしさ”を表現するため
アレンジができるようになっているお店やブランドも多く存在する
というのもファッションリングとの違いではないでしょうか?
雅-miyabi-でお取り扱いさせていただいているブランドも
セミオーダーにてアレンジした
結婚指輪をおつくりいただけるようになっております。
ファッションリングをブライダルリングとしてダメというわけではありません。
違いがあるという面を押さえておいていただき、おふたりでご相談いただくのが一番です。
ブライダルリングとしてファッションリングをご検討の際には
比較的シンプルで耐久性の高い金属を選ばれることをおすすめいたします。
また今まで使われていたファッションリングを結婚指輪と重ね付けを
するというのもひとつの方法としてあります。
そうすることでコーディネートの幅が広がったり、
シンプルな結婚指輪をより美しく引き立ててくれる存在にもなりますよ。
どうしようかな?またはどうしたらいいのかな?と
悩まれる際にはぜひとも店舗でスタッフにご相談いただければと思います。